おススメ本-私とは何か- 「本当の自分」の真実!人生は楽しく生きられる

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人は生まれてきて、「本当の自分」や

「自分とは何か」と悩むことも少なくは

ないはず。

「あなたの個性は何ですか?」

とか、

「個性的に生きろ。」

と言われても、自分の個性が

わからない…。

人生でぶち当たる厚い壁。

ボクもそうでした。

とくに10代後半から20代前半は、

「何のために、生まれてきたのか?」

とか、

「生きてる意味って、何だろう?」

と、「本当の自分」を探してました。

しかし、この本【私とは何か】で書かれて

いる「分人」という考え方を

受け入れられたら、

まあ、自分とは大体、こんなもんだろう

と、肩の力が抜けました。

個人」から「分人」へ。

この「分人」とは一体?

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世の中が生きづらいと感じたら-「個人」から「分人」へ

「分人」とは?

日本語の「個人」とは、

英語のindividualの翻訳で、

直訳すると「不可分」、つまり、

「(もうこれ以上)分けられない」、

という意味だそうで…。

まあ詳しくは、本書を読んでもらえれば

わかると思いますが、明治の初めに

ヨーロッパやアメリカの文化が日本に

入って来て、そのとき英語の直訳が

いろいろされたけど、なかなか日本の

文化や概念にあってない直訳がしばしば

あるみたいです。

そもそも 、この「個人」という概念も、

それまでの日本人には馴染みが

なかったそうです。

この「個人」は、「分けられない」

という考え方、人間の身体は一つ

ですが、人格はどうでしょう。

会社や家族、恋人や友達など、

それぞれ口調や態度などが、

ずいぶんと違ってますよね。

恋人とイチャイチャするように、

会社の上司や同僚とは接しない。

なので、人にはいろんな顔があって、

いろんな人格や個性を使い分けている、

すなわち「分人」という考えです。

雑な説明でスイマセン。

本書を読んでいただくと、より分かりやすく

よりオモシロいので、ホントおすすめです。

複数の分人の構成比率で、うまく世間と付き合おう

複数に分かれた分人でも、この人と

いたらとても楽しいし、そうではなく、

この人といると、とてもつまらない

なんてことも。

その分人の構成比率の、楽しい

自分がスキな分人が一つでも

二つでもあれば、そこを足場に

楽しく生きていけばいい。

「分割できない個人」だと思って

しまうと、何をしても楽しくなく

なってしまう。

会社や学校がイヤでも、家族や

友人といる時間が楽しかったら、

そこを軸に楽しく生きれる。

最悪、会社や学校を辞めてもイイ。

閉鎖的な環境が苦しい理由

引きこもってしまったりすると、

過去の自分の「分人」しか

生きられなくなる。「分人」の

更新の機会がなくなり、「個人」

として生きなくてはならない。

子育て中の母親も、子供との分人しか

生きられないと、息が詰まってしまう。

人間は、たった一度しかない人生の

中で、出来ればいろんな自分を生きたい。

ボクも、つらい時や苦しい時に、

救ってくれたのは、やっぱり友人や家族、

その時の恋人だったり、今の妻です。

閉鎖的にならずに、他者と係わることで

ココロが楽になりました。

「その人といることで、自分のことがスキになれる」に、もっとも共感しました

news picksの「自由をアップデートせよ」

という番組でこの言葉を聞き、すごく

共感して、この本を買いました。

ボクは一度、離婚を経験しているのですが、

一度目の結婚は、その人といる時の自分が

どうしてもスキになれませんでした。

けど、二度目の結婚で、今の妻といる時の

自分がとてもスキになれました。

他者を通して自己愛に至る」、

この考えが、とてもスキです。

すべてを自分のスキな分人で埋めることは

むずかしいけど、なるべくなら、自分の

スキな分人の比率を多く生きたいです。

【私とは何か】 まとめ

多様な生き方が求められる時代に、

この「分人」という考え方は、とても

マッチしていると思われます。

いろんな「分人」を使い分けて、

「つらい自分」で覆いつくされない

ように、「楽しい自分」の比率を

多く生きていきたいです。

ほかにも、宗教観から観た「分人」の

考え方なども、とても参考になりました。

ぜひ、読んでほしい一冊です。

ボクは、著者の平野啓一郎さんとも

歳が近く、同じ時代を生きてきたので、

たとえ話もすごく共感できました。

ボク自身、マンガは読んでましたが、

30歳を過ぎて小説など読むようになり、

カフカの【変身】も読みました。

訳がわからんという感想でしたが、

平野啓一郎さんが引きこもりの物語と

して読み直せる、と書いてあるのを

見て、すべてが一つになる感覚で、

とても参考になりました。

平野啓一郎さんの、その他の作品にも

注目です。

マチネの終わり】も映画化されるそう

なので、次は急いで【マチネの終わり】を

読みたいと思います。

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